スズキの鈴木修会長は7日、ニューデリーで記者会見し、日産自動車と共同でインドに新工場の建設を検討していることを明らかにした。鈴木会長は、詳細は「決まっていない」としながらも、「25万台の生産能力で、250億ルビー(約630億円)が必要」との見通しを示し、「(資金は)日産が出すべきもの」と述べた。
鈴木会長はこのほか、ハリヤナ州マネサルに建設中の新工場に10年までに総額500億ルビーを投資して四輪車の生産体制を強化、欧州向けの輸出拠点とする方針も明らかにした。
同工場では今年10月から世界戦略車「スイフト」を年間10万台を目標に生産。その後、小型車の生産も開始し、欧州向けに10万台、インド国内向けに5万台供給する。さらに現地工場を持たない日産自動車の乗用車5万台を08年後半からOEM(相手先ブランドによる生産)で供給する。(ニューデリー共同)
毎日新聞 2006年9月8日