東京・原宿などの路上で「読者モデルをやりませんか」と声をかけられた女性が宝飾品を売りつけられる被害が相次いだ問題で、警視庁生活経済課は8日、貴金属販売店「アクトジャパン」(渋谷区)元代表、松本利紀容疑者(38)ら8人を特定商取引法違反(不実の告知)容疑で逮捕した。04年から約470人が総額約2億8000万円の被害に遭ったとみて裏付けを進める。
調べでは、松本容疑者らは05年6月~06年2月、原宿の路上で、女性会社員(当時21歳)ら8人に対し、「読者モデルになりませんか」などと声をかけて店に誘い、40万~100万円のネックレスなどを売りつけた疑い。
「代金はモデルの仕事で返済できる」と説得して購入に同意させていたが、モデルの仕事を紹介することはほとんどなく、女性らの問い合わせにも「担当者がいない」などと対応を拒否していた。
松本容疑者は「宝飾品を売っただけだ」と供述、容疑を否認している。【佐々木洋】
毎日新聞 2006年9月8日