埼玉県入間市で12日、会社員の男性(49)方が全焼する火災があり、県警狭山署は13日、自宅に火をつけたとして、男性の二男の中学3年生(14)を現住建造物等放火容疑で逮捕した。二男は「親のペースで(進路選択が)進み、納得いかなかった。進路に悩んでいた」などと供述し、放火を認めているという。
調べでは、二男は12日午後6時ごろ、自宅1階台所に灯油をまいてライターで火をつけ、木造2階建て住宅約130平方メートルを全焼させた疑い。火は約2時間後に鎮火した。男性方は4人家族で出火当時は二男しかおらず、けが人はなかった。
同署や二男の通う中学校によると、二男は7月下旬、同県狭山市の私立中から転入。火災当日は午後5時ごろから、通っていた公立中で母(43)とともに三者面談を受け、途中で抜け出して同5時40分ごろに1人で帰宅した。灯油は風呂たき用に保管していたものだった。出火を確認した後に自転車で外出し、同10時過ぎに帰宅したところを署員に事情を聴かれ、容疑を認めたという。【山崎征克】
毎日新聞 2006年9月13日 11時20分