【ワシントン木村旬】国際通貨基金(IMF)は13日、最新の世界経済見通しを発表した。06年の日本の実質成長率を2.7%と予測し、4月の前回見通しから0.1ポイント下方修正した。一方、米国の07年の成長率は前回より0.4ポイント下方修正し、2.9%と予測。米景気の減速を懸念材料と指摘した。世界経済については、中国などがけん引し、06年の成長率予測を5.1%(前回4.9%)に上方修正。07年も4.9%を見込んだ。
日本経済については「底堅い内需に支えられ、拡大が続いている」と指摘した。ただ、07年の成長率は2.1%に鈍化すると予測。また「物価上昇率は辛うじてプラスで、再びデフレに陥る恐れは無視できない」と、追加利上げを探る日銀に慎重な政策運営を求めた。
毎日新聞 2006年9月14日