18日午後9時45分ごろ、山梨県甲州市大和町鶴瀬のJR中央線甲斐大和-勝沼ぶどう郷駅間で、大月発韮崎行き下り普通電車(3両)がクマに衝突した。乗務員が線路上に体長約1メートルのクマが死んでいるのを確認した。乗客にけがはなかった。電車は約25分停車し、後続の下り特急など計7本が最大約50分遅れ、約1500人に影響が出た。
山梨県では6月から人里付近までクマが出没。8月末までに少なくとも計34件の目撃情報があり、5頭が捕獲されている。9月2日にはクマが山梨市の旅館の玄関ガラス戸を割って侵入し、台所の窓ガラスを割って逃げる事件があったばかり。山梨市農林課は「えさ不足で、人里に下りてきているのでは」と一層の注意を呼び掛けている。【鷲頭彰子】
毎日新聞 2006年9月19日