虚偽のデータで効果を誇大にうたったがんの治療法で女性患者から治療費をだまし取ったとして、警視庁武蔵野署は20日、「オリエント三鷹クリニック」(東京都武蔵野市)院長の八木田旭邦(あきくに)・元近畿大教授(62)を詐欺容疑で書類送検した。
調べでは、八木田元教授は97年から同クリニックなどで、キノコの抽出物やサメの軟骨などを使った独自の「新免疫療法」を行っていたが、治療効果のデータを偽って著書などで宣伝。同年夏、著書を見て受診に訪れた乳がんの女性患者(当時43歳)から治療費約135万円をだまし取った疑い。【三木陽介、石丸整】
毎日新聞 2006年9月20日