24日午後3時半ごろ、徳島県三好市山城町重実の吉野川で、激流下り(ラフティング)をしていたゴムボート(全長約5メートル)が転覆し、乗っていた東京都練馬区大泉町、大学生、田中正王さん(21)ら7人全員が川に転落した。同乗していた男性インストラクターが数分後、転落場所から数十メートル下流の岩場で田中さんを発見したが、意識不明の重体。インストラクターら6人は自力で岸にたどり着いた。
県警三好署の調べでは、田中さんらは高知県大豊町の「ハッピーラフト」が主催するラフティングツアーに参加。現場は急流が続く小歩危渓谷にあり、4時間をかけて渓谷を下る予定だった。田中さんは友人5人と参加。全員がライフジャケットを着けていたが、田中さんは足が岩に引っかかり、浮上できずにおぼれたらしい。現場は、上流の大歩危渓谷とともに、ラフティング愛好家でにぎわっている。
毎日新聞 2006年9月25日