岐阜県揖斐川町に建設中の徳山ダムで25日、ダム湖に水をためて安全性を確認する試験湛水(たんすい)が始まる。計画開始から半世紀を経て、事業は最終段階を迎える。
事業主体の水資源機構によると、試験湛水作業の開始は午前7時を予定。ダム堤体を迂回(うかい)して揖斐川の水を流している仮排水トンネルの入り口を鋼鉄製のゲートでふさぎ、密閉する。降雨で流量が毎秒20トン以上に増えた場合、作業は延期される。
当日は旧徳山村民や一般を対象に、午前6~11時の30分置きに徳山ダム建設パビリオン(揖斐川町東杉原)からダム堤体まで無料シャトルバスが運行され、湛水作業の様子を見学できる。【桜井平】
毎日新聞 2006年9月25日