神奈川県箱根町の仙石原高原に群生するススキが、穂に陽光を受けて金色や銀色に輝き、訪れる人たちに秋の気配を感じさせている。
ススキは、台ケ岳(標高1045メートル)の北側の斜面一帯約18ヘクタールに自生し、約2メートルの草丈に成長。ススキの間に延びる散策路を歩くと、風に吹かれて揺れる白い穂が間近に感じられ、さらさらと心地よい音色が響く。
一面に広がるススキ野原の中で、訪れた人たちは穂に触れたり、記念写真を撮ったりして秋の風景を満喫していた。
穂が金色に輝く夕暮れ時がおすすめで、10月いっぱいが見ごろだという。【馬場理沙】
毎日新聞 2006年9月25日