静岡県下田市沖で8日早朝、15人が乗った東京都神津島の遊漁船「第3明好丸」(16トン、定員12人)が転覆し、2人が死亡、5人が行方不明となった事故で、梅田明好船長(38)は9日夜、下田海上保安部で記者会見。「申し訳ない思いでいっぱい。亡くなった方や遺族に心からおわびしたい」と泣きながら謝罪した。強風波浪注意報発令中の出港を「この程度の天候なら以前から時々出ていた」と説明したが、「20年の経験で初めての大波だった。自然を甘く見た」と述べた。
同海保は10日も巡視船4隻、漁船47隻などで捜索しながら、梅田船長から任意で事故状況を聴いている。【中村隆、浜中慎哉】
毎日新聞 2006年10月10日