ロシアのラブロフ外相は23日、石油・天然ガス開発計画「サハリン2」について、ロシア政府は事業免許取り消しまでは考えていないとあらためて表明した。インタファクス通信などが伝えた。モスクワで欧州の企業関係者と会見した際に述べた。
ロシア天然資源省によるサハリン2への一部事業中止命令で広がった欧州経済界などの不安を和らげ、サハリン2の事業主体に対しては政府への一層の協力を求めたものとみられる。
外相は「われわれは当初の条件が全当事者によって順守されるよう話を進めている」と述べ、サハリン2の事業費倍増を問題にしていることを示唆した。(共同)
毎日新聞 2006年10月24日