【メキシコ市・庭田学】南米エクアドルの日本大使館に入った連絡によると、16日午前8時15分(日本時間同日午後10時15分)ごろ、同国中部のアンデス山脈を走る観光列車の事故が発生し、乗っていた日本人のツアー客2人が死亡、2人が軽傷を負った。
死亡した2人は71歳の男性と59歳の女性。負傷したのは73歳の男性と70歳の女性。大阪の阪神電鉄航空営業部(阪神航空)が主催したツアーの参加者で、列車には観光客16人と添乗員1人が乗っていた。AP通信は、死亡した男性はマツオ・ミツヨシさん、女性はフジモト・フクヨさんと伝えた。
事故に遭ったのは、同国中部リオバンバから出発した列車で、乗客らは屋根の上に設置された座席に座り、アンデスの自然を楽しむツアーに参加していた。
日本大使館によると、線路上に垂れ下がっていた電線が原因で事故が発生した模様だが、詳しい情報は入っていない。列車が電線に引っ掛かって電柱が倒れ乗客を直撃したとの情報や、乗客が電線に引っ掛かって転落したとの見方などが出ている。
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阪神電鉄航空営業部(大阪市福島区)に入った連絡によると、死亡したのは兵庫県の71歳男性と長崎県の59歳女性の2人だという。
毎日新聞 2007年2月17日 東京夕刊