東京都渋谷区の不動産投資信託会社社員、三橋(みはし)祐輔さん(当時30歳)の殺害、遺体切断事件で、東京地検は21日、妻の歌織容疑者(32)を殺人と死体損壊・遺棄の罪で起訴した。夫婦間の日常的ないきさつや、祐輔さんの直前の言動に立腹したことが動機だったと認定した。また、遺体については「処理に困り、このままでは(犯行が)ばれちゃうから何とかしないといけない」と考え、一人で運搬可能などの合理的理由から切断したという。
起訴状によると、歌織被告は昨年12月12日午前6時ごろ、同区の自宅マンションで、就寝中の祐輔さんの頭をワインの瓶で数回殴って殺害。翌々日の14日午後1時30分から約40分間で遺体をのこぎりで切断し、遺体の上半身を新宿区のビルの近くの植え込みに放置した。16日には、下半身を渋谷区の民家に、頭部を町田市の公園内の雑木林に、それぞれ遺棄した。【安高晋】
毎日新聞 2007年2月21日 19時44分