政府の教育再生会議は22日午前、首相官邸で合同分科会を開き、教育改革の将来像などを具体的に協議する3分科会を公開する方向で意見が一致した。再生会議の運営には「議論の過程が不透明」との批判が強く、大多数の委員からも「国民参加の議論とするには公開が必要」と運営への不満が高まっていた。
具体的な公開方法は、野依良治座長に一任した。安倍晋三首相が出席する総会は、公開しない見通し。
また、5月に予定する第2次報告に向けた検討課題として(1)授業時間10%増の具体化(2)育児方法を親が学ぶ機会の提供(3)大学の9月入学など教育の国際化--などを具体化する方針を確認。首相はあいさつで「教育再生のエネルギーが国民の間で共有されてきた。批判を恐れず、取り組んでいただきたい」と語った。【平元英治】
毎日新聞 2007年2月22日 13時15分