三井住友銀行は22日、来年4月の新卒採用に向け、一線の行員が常駐する説明会場を東京都千代田区のビルの1フロアを借り、3月の1カ月間にわたって設置する方針を明らかにした。企業の好業績を背景に新卒者の採用競争が激化しているが、説明会場を長期間設けるのは異例で、大手銀では初の試み。
「SMBCオープンラウンジ」の名称で、営業、企画など各部門の行員十数人が常駐し、入行希望者と面談し、業務内容を説明する。大阪市でも西区のビルで3月に半月ほど開く。期間中に計1万人の来場を見込んでいる。
新卒者は「売り手市場」となり、説明会に趣向を凝らす企業が増えている。三井住友は今年4月から初任給の引き上げも決めており、「企業としての魅力を積極的にアピールしなければ、優秀な人材は確保できない」(担当者)と説明している。【赤間清広】
毎日新聞 2007年2月23日 3時00分