「iPhone(アイフォン)」の商標権をめぐって争っていた米シスコシステムズと米アップルは21日(米国時間)、和解したと発表した。両社がそれぞれ自社の製品にiPhoneの名称を使用できるようになったという。
アップルが1月9日に発表したiPod機能一体型の携帯電話「iPhone」について、商標権を所有するシスコが使用差し止めなどを求めて訴えていた。同社は、iPhoneを商標登録していたベンチャー企業を00年に買収して商標権を獲得している。
両社はiPhone発表の数カ月前から交渉していたが、ぎりぎりで決裂した。製品発表の翌日にシスコが訴えるという事態となったが、再度、交渉のテーブルにつき、約1カ月半でスピード和解した。アップルはiPhone携帯電話を6月に発売する予定。
発表によると、双方が世界でiPhoneブランドを使用できるようにするともに、訴訟を取り下げる。また、「セキュリティー、消費者、企業通信の各分野で相互運用性の可能性を探る」としているが、詳細については公表していない。【高森郁哉/Infostand】
シスコシステムズ
http://newsroom.cisco.com/
アップル
http://www.apple.com/
2007年2月22日