【ロンドン藤好陽太郎】ドイツ米自動車大手ダイムラークライスラーのツェッチェ社長は6日、ジュネーブで欧米メディアなどと会見し、北米部門クライスラーと米ゼネラル・モーターズ(GM)が「共同開発に関する協議を始めた。いくつかの分野で議論をしている」と述べ、GMと交渉中であることを認めた。共同開発はスポーツタイプ多目的車(SUV)などが対象とみられる。
ツェッチェ社長は、注目されていたクライスラー部門の売却や分離について、コメントしなかった。GMのワゴナー会長も同日、クライスラー問題について「コメントしない」と述べた。
両首脳は国際自動車ショーに参加するためジュネーブに入っていた。
これまでクライスラー売却をめぐっては、有力な買収候補としてGMや韓国の現代自動車など複数企業が挙がっていた。
毎日新聞 2007年3月6日 22時53分 (最終更新時間 3月7日 0時51分)