埼玉県は13日、高校の履修不足問題で虚偽回答をしたとして、「淑徳与野」(さいたま市)と「城西大川越」(川越市)の私立高校2校に対し、06年度の運営費補助金を10%減額すると発表した。県などによると、未履修問題に絡み都道府県が助成カットするのは全国初とみられる。
補助金減額は、淑徳与野が2326万円、城西大川越が2223万円。両校は情報などの科目で未履修があったが、県の再三の調査に校長名などで「未履修はない」と回答。その後、保護者らからの情報提供で県が調査し、未履修が発覚した。
また同県は、関東信越国税局から計約7億円の申告漏れを指摘された学校法人「佐藤栄学園」(さいたま市)に対し、06年度の補助金18億5871万円を全額交付しないと発表した。法人税の追徴額などに関して県に虚偽報告したことなどが理由。【高本耕太】
毎日新聞 2007年3月13日 20時44分