米インテルは12日(米国時間)、パソコンなどでハードディスクドライブ(HDD)の代わりになる大容量のフラッシュメモリー「フラッシュディスク」を発売した。HDDより起動が速く、消費電力が少ないのが長所。韓国のサムスン電子などが先行しているが、インテルの参入で普及が加速するとみられる。
製品名は「Z-U130・バリュー・ソリッド・ステート・ドライブ」で、パソコンやサーバー、ゲーム機のメーカーに採用を促している。記憶容量は1~8GB。現時点では、HDDを丸ごとフラッシュに置き換えるというより、HDDと併用して双方の長所を生かす形になりそうだ。
フラッシュメモリーは従来、デジタルカメラなどのメモリーカードとして利用されることが多かったが、大容量化でHDDの代わりを果たせるようになった。サムスンとソニーが昨年、フラッシュディスクを搭載したノート機を発売し、注目を集めていた。
インテルの製品は、データ読み出し速度が毎秒28MB、書き込みが同20MB。4GB版は4月、8GBは12月に出荷される。【南優人/Infostand】
Z-U130
http://www.intel.com/design/flash/nand/z-u130.htm
2007年3月13日