〇ソフトバンク8-3阪神●
ソフトバンク打線が爆発。多村の移籍初本塁打で先制し、六回は川崎、松中の適時打に続き、新外国人のアダムも3点二塁打で来日初打点。先発した杉内は5回1安打。故障明けの小久保は初めて三塁の守備に着き、安定した動きを見せた。王監督も「順調に仕上がってきたな」と満足そう。阪神は林にソロ、葛城に2ラン。能見が4回1失点と好投したのが収穫だった。
○…「上出来じゃないですかね。スライダーが本当によくキレてました」。そう自賛して、汗をぬぐったのはソフトバンクの杉内。一回は先頭の赤星に四球を与えたが、すぐにけん制でおびき出し挟殺。これでリズムを取り戻し結局、5回1安打6奪三振で二塁を踏ませなかった。変化球は右打者の懐に鋭角に差し込み、4番に座った高橋光のバットを2打席連続で折るなど、力あるマウンドだった。
○…阪神の能見は4回1安打と順調な仕上がりを見せた。二回は小久保を内へ外への緩急で3球三振、続くブキャナンも最後まで惑わせ、ハーフスイングで三振。許した1安打が一発なのは悔やまれるが、岡田監督は「見ての通りや。変化球もよう落ちとった」と高く評価。前日は同じ27歳の太陽が好投しており、飛躍を期す3年目は「いい刺激にしている。先発入りするために、もっとコースを突いていきたい」。
毎日新聞 2007年3月6日 21時35分 (最終更新時間 3月6日 22時21分)