政府の教育再生会議は28日、首相官邸で合同分科会を開き、第2次報告の原案を了承した。原案には道徳に代わる「徳育」を従来の教科とは異なる「新たな教科」として導入することや、ゆとり教育を見直し授業時間を増やすための土曜授業実施や春・夏休みの活用などが盛り込まれている。6月1日の総会で決定する見通し。分科会には安倍晋三首相も出席した。
この日は、土曜授業を実施するための週休2日の廃止について「廃止すれば十数年前に戻るだけだ」(陰山英男立命館小副校長)との慎重意見も出たが、最終的に了承された。一方、徳育を「新たな教科」とすることには異論が出なかった。【平元英治】
毎日新聞 2007年5月28日 東京夕刊