千葉県旭市の国保旭中央病院が83年、十二指腸潰瘍(かいよう)による胃の一部切除の手術をした際、男性患者(49)の体内にタオルを置き忘れていたことが分かった。病院側はミスを認め、今月男性に謝罪した。
同病院によると、男性は今年1月から胸が痛み、5月下旬に茨城県神栖市の病院で腹部の腫瘍(しゅよう)摘出手術を受けた。その際、青緑色に変色しソフトボール大に固まったタオルが見つかったという。タオルは約25年間、男性の体内に残されており、切除手術の時に胃の裏側に置いたものとみられる。
吉田象二院長は「術後の器具点検が不徹底だった。このようなことがないように医療安全に取り組みたい」とのコメントを出した。【原田啓之、新沼章】