スペースシャトル「ディスカバリー」で飛行を続けている日本人宇宙飛行士、星出彰彦さんは、今回の最大の任務である有人宇宙施設「きぼう」の船内実験室を、国際宇宙ステーションに取り付ける作業に成功しました。
最難関と言われた「きぼう」の実験室の取りつけが終わり、宇宙での日本の家作りは、これで完成に向け大きく動き出したことになります。
宇宙飛行4日目を迎えた星出彰彦さんは、高校時代の同級生らが作った応援歌、「ロボットアームで抱きしめて」という曲で目を覚ましました。
そのタイトル通り、星出さんはまずロボットアームで「きぼう」の船内実験室をつかみ、シャトルから取り出しました。
宇宙ステーションの施設の中で最も大きく、さらに重いこの実験室を、10センチ程度のすき間の中で、シャトルにぶつけず動かすには、高度で精密な作業が要求されました。
「(シャトルから実験室を)取り出す時に振動があったと聞いています。それだけ実験室が重たい物だということ」(若田光一さん)
最後はロボットアームのひじを折り曲げて、「きぼう」の実験室を抱きかかえるようにして、宇宙ステーションの結合部分に取りつけました。
「ファンタスティックジョブ、アキ」(管制官)
大役を終えた星出さんは、ちょうど今、宇宙で眠りについた頃です。日本時間の5日には、「きぼう」の実験室に入り、中にある窓から、念願だった日本の姿を見ることになりそうです。(04日11:34)