「宇宙旅行」を手がけるアメリカの会社、スペースアドベンチャーズは、宇宙旅行専用の「宇宙船」を3年後に打ち上げ、日本の有人宇宙施設「きぼう」の活用を検討していることを明らかにしました。
宇宙旅行を手がける「スペースアドベンチャーズ」は、11日、7人目となる民間人の宇宙旅行者に、インターネット検索大手、グーグルの創業者の1人であるセルゲイ・ブリン氏が決まったと発表しました。
ロシアの宇宙船ソユーズを使った宇宙旅行の費用は、事前の訓練を含めると総額40億円前後。これまでに5人が体験し、10月には6人目が宇宙に向かう予定ですが、会見では、2011年に宇宙旅行専用のソユーズを初めて打ち上げることが明らかにされました。
「最初の宇宙旅行専用の宇宙船を打ち上げることに、先月、ロシア側と合意に達しました」(「スペースアドベンチャーズ」、エリック・アンダーソン社長)
事業の拡大は、国際宇宙ステーションの滞在人数が現行の3人から6人に増えることをにらんだもので、スペース社の幹部は、日本の有人宇宙施設「きぼう」についても、旅行者による活用を検討していることを明らかにしました。
「(宇宙での)ビジネスチャンスを広げるために、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と話がしたい」(エリック・アンダーソン社長)
広がりをみせる宇宙ビジネスは、将来像を模索する日本の施設「きぼう」に一筋の光を与えるかもしれません。(12日09:30)