日本酒の良さを知ってもらおうと、酒造業者で作る日本酒造組合中央会が11日、全国の鑑評会で入賞した476銘柄の日本酒をきき酒できる「日本酒フェア2008」を東京・東池袋で開催した。
欧米を中心とした日本食ブームの波に乗った輸出は、ここ10年で3割ほど増加。会場でもワインのテイスティングの要領で、きき酒を楽しむ外国人の姿もあり、業界では、「国際化」に期待する声も強い。
もっとも、肝心の全体の出荷量は最近10年間で4割ダウン。中央会の辰馬章夫会長は、「日本人が飲まない日本酒なんて」と、文化としての日本酒復権に、熱い期待。【高島博之】