ハリケーン、カトリーナに被災したニューオーリンズ市では、いまだにおよそ1万人が市内に留まっていますが、市長は6日、感染症などの恐れがあるとして強制退去を命じました。
住宅の2階部分まで達した水は、ほんのわずかしか引いた気配がありません。8日が経って水は油と腐った生ごみが混ざったような異臭を放っています。
ニューオーリンズ市には、いまだおよそ1万人が市内に取り残されたり自主的に留まっているとみられています。住居が完全に水に囲まれ、身動きが取れない人も少なくありません。
こうした中、ニューオーリンズ市のネーギン市長は6日、市内に残っている市民全員を強制的に退去させるよう警察官らに指示しました。水が有害物質で汚染され、衛生上非常に危険だとしています。AP通信は、ミシシッピ州とテキサス州に住む高齢者ら4人が、汚染された水を通じて感染症にかかり死亡したと伝えました。