福岡市は7日、福岡地区水道企業団(同市南区)と組んで製造している海水を淡水化したペットボトル入り飲料水約60本に、1~8ミリ程度の白いプラスチック状の異物が混入していたと発表した。健康被害は報告されていないという。
昨年9月と12月に製造した飲料水で混入を確認した。同時期に製造した約5900本を配布・販売済みで、市は返品や廃棄を呼び掛け、新たな提供を中止した。
異物は樹脂成分で、ペットボトルの飲み口と一致。佐賀県内にある委託業者の工場で淡水化水をボトルに詰める際に、飲み口が削れた可能性がある。外部機関が調査し、原因特定を進める。
飲料水は企業団の淡水化施設で製造し、同施設の見学者に無料配布するほか、市役所本庁で販売していた。異物の混入は5日、施設見学者からの指摘により発覚した。