大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で、大阪地検が元校長(75)ら3人を不起訴処分にしたのは不当だとして、同校を運営する学校法人傘下の大阪産業大学教職員組合(村田好哉執行委員長)は20日、審査を求める申立書を大阪検察審査会に提出した。
この問題をめぐっては、法人が委託した第三者委員会の調査で、2013~14年、模擬試験の受験料などとして預かっていた約1700万円が元校長らの個人口座に送金されていたことが発覚。学校法人と組合は業務上横領などの疑いで告訴・告発したが、捜査した大阪地検は今年4月、嫌疑不十分で不起訴処分にしていた。
申立書によると、第三者委の調査の結果、このほかに04年以降、裏金口座から約7700万円分が百貨店での商品購入費などに充てられたと指摘。「横領行為が疑われる」と主張している。
村田執行委員長は20日、「裁判で真相が徹底的に明らかにされることを願う」と話した。