活発な梅雨前線の影響により九州各地で19日、激しい雨が降った。鹿児島県曽於市末吉町深川では同日午前8時半ごろ、田の様子を見に来た同所の農業村留(むらどめ)歳久さん(74)が水路に流され、死亡が確認された。同10時50分ごろには同県霧島市の手篭(てご)川で車が流され、約3キロ下流で同市国分重久の無職有川廣さん(73)が救助されたが、同日夜に死亡した。
気象庁によると、各地で1時間降水量が6月の観測史上最大となり、熊本県天草市牛深町では83・5ミリを記録し、宮崎県や福岡県でも1時間に50ミリ以上の雨が降った。鹿児島県では曽於市の約1万3千人、熊本県では南阿蘇村など5市村の約7万5千人に一時、避難勧告が出された。JR九州は九州新幹線や在来線の一部区間で一時運転を見合わせた。