世界遺産への登録1周年を記念した「沖ノ島国宝展×藤原新也展」が21日、福岡県宗像市の宗像大社で始まる。沖ノ島出土の国宝5千点や、藤原さんが撮影した写真パネル70点が展示される。
沖ノ島は一般人が上陸できない「禁忌の島」。6年前から3回渡ってきた藤原さんは、20日の内覧会で沖ノ島について「古代からの時間と空間が重層的に横たわる」と語った。巨岩や巨木に覆われた空間を撮影した写真などが展示されており、「現代人は自然を壊して温暖化を招いた。太古の自然を残す沖ノ島が問いかけるものを考えてほしい」と話す。
会期は11月30日まで。一般800円、高・大生500円、小・中生400円。(馬郡昭彦)