大災害のたび、JRの赤字ローカル線は存廃の瀬戸際に立ってきた。2011年の東日本大震災や昨年の九州北部豪雨から復旧していない路線もある。西日本豪雨でも23日現在、JR東海、西日本、四国、九州4社の計14路線が運休。一部路線は復旧が見通せない。
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JR西日本の来島(きじま)達夫社長は18日の会見で、JR貨物も利用する動脈の山陽線は「早く復旧させる」と述べ、復旧区間を順次延ばし、11月中の全線復旧を目指すと強調した。
対照的に中国山地を走る芸備線、木次(きすき)線、福塩(ふくえん)線の全線復旧は1年以上先とし、期限を示さなかった。来島社長は「激甚化する災害が多発するエリア。復旧するにせよ、どこまで対処できる強度にするのか協議が必要」とし、存廃は地元自治体との協議次第との認識を示した。
JR西の各路線の収支は非公表…