総務省消防庁は24日、熱中症による全国の死者数が22日までの1週間で、65人(速報値)だったと発表した。2008年の集計開始以来、1週間あたりで過去最多となった。熱中症による救急搬送数も2万2647人で過去最多を記録。連日猛暑が続き、「命の危険」が高まっている状況が明らかになった。
熱中症、ならないためにどうするか なったらどうするか
16~22日に熱中症で救急搬送された人のうち、死亡が確認されたのは計65人。前週(9~15日)の12人より大幅に増えた。都道府県別では、愛知、三重両県が各7人と最も多く、埼玉県6人、大阪府、広島県の各5人と続いた。
救急搬送数も2万2647人に上り、前週より約1万2700人増えた。年代別にみると、高齢者が全体の46%にあたる1万525人と最も多く、18歳未満は17%にあたる3953人だった。発生場所別では住居が全体の42%にあたる9462人と最多で、ほかは道路(13%)や仕事場(12%)だった。
気象庁によると、関東甲信地方の最高気温は24日午後1時現在で、甲府市37・2度、埼玉県熊谷市36・3度、東京都心34・9度と気温が上昇している。東日本から西日本にかけ、あと数日は平年より気温が高い状態が続くという。(岡戸佑樹)