大雨の影響で4日から運航を中止してきた岐阜市の長良川鵜飼(うかい)の観覧船について、市は25日から運航を再開した。
市によると、大雨の影響で長良川の水位が運航基準を超えていたため、4日以降、運航を中止していた。その後の西日本豪雨の影響で川が増水し、本流に向かう航路が土砂でふさがった。乗り場付近の堤防も流され、市が復旧工事を進めていた。鵜飼い漁自体は14日から再開していたが、観覧船は出せず、河原からの見物にとどまっていた。
柴橋正直市長は24日の定例記者会見で、一連の大雨による鵜飼いの被害額が概算で6200万円にのぼることを明らかにした。うち5千万円は観覧船の運航中止に伴う予約キャンセルだという。運航中止期間は過去最長となり、柴橋市長は「21日間も観覧船を運航できなかったのは前代未聞。てこ入れ策を考えていきたい」と述べた。