第100回全国高校野球選手権記念東・西愛知大会は27、28日に東と西でそれぞれ決勝を迎える。東85校、西101校の頂点に立つのはどのチームか。甲子園をかけた熱戦も残り2試合。決勝を戦うチームや試合の見どころを紹介する。
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東大会きょう
実績を残してきた強豪校の愛産大三河と、ノーシードで勝ち上がってきた実力校の西尾東。ともに攻撃的な野球が持ち味で、点の取り合いになりそうだ。
愛産大三河は昨秋は県準優勝、今春は県8強、大阪桐蔭との招待試合も競り勝った。今夏は、準々決勝までの全4試合でコールド勝ち。打線に切れ目はなく、準決勝までのチーム打率は4割2分9厘。4番上田と7番佐々木は6割台を誇る。エース松原は制球力があり防御率は0・32だ。
西尾東は今春の県大会は地区予選で敗退。だがエース磯村が復調し、2番手山田も成長。今夏は準決勝までの5試合中3試合でコールド勝ち。チーム打率は4割6厘で、攻守の要の中村はチーム最多の10打点。また全体で四死球が44と出塁率は高い。
愛産大三河と西尾東は、昨秋、地区予選準決勝で対戦。6―4で西尾東が勝っている。(江向彩也夏)
西大会あす
攻撃力が武器の強豪校の対戦。ともにこの夏は苦しい試合を乗り越えてきた。
今春選抜出場の東邦は中軸が好調だ。4番石川、5番梅田は県内屈指の強打者。ここまでの5試合で石川は打率7割5分、打点11。梅田は4試合連続の4本塁打、打点13。この2人に好機でつなぎたい。中部大春日丘との3回戦で代打サヨナラ弾を放った6番梶田も好機に強い。4回戦からスタメン出場し、打率5割を残している。
愛工大名電はチームの打率、本塁打、打点で東邦をリード。特に左打者に好打者が並ぶ。柳本、堀内、稲生はいずれも6試合で打率4割超。課題は投手力。星城との2回戦では11―10、大成との4回戦では16―14と失点が目立つ。秋山、室田の二枚看板の出来がカギを握る。
両校は2016年夏の決勝でも対戦し、東邦が7―2で勝利している。(竹井周平)