(26日、高校野球西東京大会、日大三9―6東海大菅生)
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最後の夏が終わる瞬間を東海大菅生の片山昂星(3年)は松葉杖姿で迎えるしかなかった。昨夏の甲子園で4強入りしたチームの4番にとって、悔やみきれない終わり方となった。
20日の5回戦、4番で出場した片山は中堅手を越える当たりで、三塁を回って止まろうとする際、左足をひねった。診断は足首の骨折で全治2カ月。復帰は絶望的となり、左足を固定して、準々決勝からベンチで試合を見守っていた。
日大三との試合では、相手投手の配球をチームのノートに書き込んだり、守備位置を指示したり、サポート役に回った。五回終了後のミーティングでは「後半もつれるぞ。六、七回、踏ん張っていこう」と声をかけたが、逆転できなかった。
昨夏以降、チームは秋季都大会1次予選で初戦敗退し、春季都大会は準々決勝で敗れていた。「大会で勝ち上がれず、経験を積めなかった。直前にけがしたのも含め、この1年間、自分がプレーで引っ張れなかった」と片山は涙した。
昨夏の甲子園では1番打者として、片山と共に活躍を見せた田中幹也(3年)は「去年から一緒にやってきたあいつを甲子園に連れて行きたかった」と悔やんだ。(阿部健祐)