兵庫県尼崎市出身で、2013年からブエノスアイレスで活動するタンゴピアニスト大長志野(おおながしの)が、自身のバンド「バリオ・シノ」を率いての日本初公演を、8月8日に大阪市北区のザ・フェニックスホールで開く。
音大でチェンバロを弾いていた大長は、ワークショップでタンゴに触れ、ついに本場で学ぶ決意をするまでのめり込む。「美しいメロディーと激しいリズムで、スッと心に入ってくる。ジャズほど自由ではないけど、クラシックほどかっちりしていないところも自分に合っていた」
ピアニストとして地歩を固め、バイオリン、バンドネオン、コントラバスからなるバンドを16年に結成。自らアレンジしたタンゴを演奏する。日本公演に選んだ曲の一つ、アストル・ピアソラの「憂鬱(ゆううつ)なブエノス・アイレス」は、「ピアソラはどんな風景をイメージしたのかな、とバスに乗って街をながめながらアレンジを考えた」と話す。
「タンゴが好きな人、初めての人、クラシックをやっている人、いろいろな人に聴きにきてほしい」
午後7時開演。前売り4千円。ザ・フェニックスホール(06・6363・7999)。(小原篤)