サッカー・日本代表監督を4月に解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏が、解任を発表した記者会見で名誉を傷つけられたとして、日本サッカー協会と田嶋幸三会長に謝罪や慰謝料1円などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、東京地裁であった。協会側は全面的に争う姿勢を示した。
ハリル氏側は訴状で、田嶋会長が会見で解任理由として「選手との信頼関係の薄さ」を挙げたことについて、「コミュニケーション能力を持たず、独断・独裁的な印象を与え、監督としての社会的評価を著しく低下させた」と主張している。
日本サッカー協会は閉廷後、「契約における仲裁合意の対象になるため、国際サッカー連盟(FIFA)またはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に管轄権があり、東京地裁には管轄権がなく、訴えの却下を求めている。記者会見での発言も名誉毀損(きそん)にはあたらない」とのコメントを出した。