KDDIは、VR(仮想現実)の技術を使い、自宅などにいながら、プロ野球の試合を球場にいるかのような臨場感でリアルタイムに観戦できるサービスを始める。パ・リーグが27日以降に開催する今季の約30試合を、各球場に設置したカメラの視点で見ることができる。
KDDIのグループ会社「Supership(スーパーシップ)」が開発したシステムを使う。
専用アプリをダウンロードしたVR用のゴーグルをつけると、ゴーグル内に配信された3次元の映像を見られる。バックネットやベンチ付近、ライトスタンドなどに設置した最大五つのカメラで撮影した映像が、3次元に加工して配信される。カメラの映像を自由に切り替えることができ、見る角度も変えられる。ゴーグルは市販品を買うなどして利用者が用意する。
選手の成績などの情報を閲覧できるほか、離れた場所にいる家族や知人と同じ試合を見ながら音声で会話もできる。料金は1試合500円(税込み)。
Supershipは、ラグビーやサッカーなど他のスポーツにサービスを広げることもめざすという。(徳島慎也)