「謝罪の聖地」を目指す高知県南国市では、言いそびれた「ごめんなさい」の気持ちを文章やイラストに託す「ハガキでごめんなさい」コンクールが毎年開かれている。同市にある珍しい地名「後免(ごめん)」にちなむ。
2月に表彰式があった前回のコンクールは全国から1003通の応募があった。大賞は東京都の70代男性。高校の野球部時代、試合に出られず腐り、グラウンドの石拾いをさぼった。直後の試合で打球が石にはじかれ、友人が捕球に失敗。これらをつづり「S君、本当にごめんなさい」と平謝り。
同市後免町の商工関係者らでつくる実行委員会(088・864・3073)が主催。事務局の今久保康夫さん(62)は「お年寄りの応募が増えていて、長年心に秘めてきた思いを吐露する感じです」。次回コンクールの作品を募集中。締め切りは12月末。(堀内要明)