静岡市立中央図書館(同市葵区大岩本町)は1日、小学校高学年向け児童書の中の1ページに、ホチキスの針約50個が押されていたと発表した。悪質ないたずらとみている。図書館の本が傷つけられる事例は過去にも各地で相次いでいる。子どもたちも多く図書館を利用する夏休み。どうすれば、みんなの本を守れるのか。 九大図書館バラバラ事件を追う 「自炊」とは不届き千万 ゴミ袋から九大図書館の蔵書78冊 背表紙だけの本も ホチキスの針が押されていたのはエーリヒ・ケストナーの「飛ぶ教室」。7月29日午後、1階の開架書架で利用者が見つけ、職員に知らせた。75ページ目の主に下半分に集中的に押されていた。該当のページは一部が破れていた。この本の貸し出しは、昨年7月が最後だったという。 中央図書館の蔵書は約44万冊で、うち利用者が触れられる開架分は約24万冊、うち児童書は約6万冊。利用者は1日約1500人。ほかに被害がないか確認するとともに、同市立のほか11館でも同様の事例がないか調べている。 中央図書館では昨年5月にも、市内小・中学校の記念誌8冊から運動会などの写真約30カ所が切り取られる事例が発覚した。市川智章館長は「とても残念。小さな子どもが見て驚かせてしまっていたら、申し訳ない。本は市民の財産。次の人のことも考えて使ってほしい」と話している。 ■「切り抜きや落書きは日常茶飯… |
児童書にホチキスびっしり 静岡の図書館、被害を公表
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