国民生活センターは2日、運転中の状況を映像で記録できるドライブレコーダーのデータを確認したら録画されていなかった、という相談が増えていると発表した。記録媒体のSDカードに原因があるとみられる事例があり、「カードの定期的な初期化や、新品交換が必要」と注意を呼びかけている。
2017年度、ドライブレコーダーの映像が記録されていないという相談は、全国の消費生活相談窓口に34件寄せられた。13年度の6件から、年々増えているという。「事故にあったが、当時の映像が録画されていなかった」といった事例が多いという。
センターによると、ドライブレコーダーはエンジンが動いている時の映像を記録する。SDカードの容量に達すると、自動的に上書きするものが主流。衝撃を検知して、事故時の映像が上書きされないようにする機能もある。
しかし、運転中の映像を常に録画しているため、他のカメラ製品と比べて、SDカードが劣化しやすいという。初期化や交換の目安は製品によって異なるため、ドライブレコーダーの取り扱い説明書を確認する必要がある。
一般社団法人ドライブレコーダー協議会によると、国内のドライブレコーダー出荷台数は16年度に約145万台だったが、17年度は約265万台に増えている。(滝沢卓)