豪雨に備えた巨大な「雨水トンネル」が福岡市・天神周辺の地下に建設されており、市が3日、最下流部にあたる博多湾沿いの現場を公開した。
公開されたのは地下約20メートルに掘った直径5メートル、長さ約900メートルのトンネル。豪雨の際に雨水を流し込み、天神のオフィス街や地下街の浸水を防ぐ。1時間に79・5ミリを記録した1999年の豪雨などをきっかけに、09年度から計約4キロの設置を進めてきた。
市によると、完成は12月の見込み。約6万立方メートルの雨水をためられるようになり、10年に1度想定される1時間59・1ミリの雨でも浸水を防げる。今後は、トンネルにためた水を海へ流すポンプ場も建設し、79・5ミリの雨に耐えられるようにするという。(福井悠介)