福岡ソフトバンクホークスの投手だった大田原隆太さん(31)が、第二のマウンドに挑んでいる。選んだのは警察官の道。出身地の宮崎でこの春から、年下の同期にまじって厳しい訓練に励んでいる。 宮崎市にある宮崎県警察学校の道場で6月下旬、柔道着姿の初任科生約40人が2人1組になり、逮捕術の訓練をしていた。身長190センチを超す体格で、ひときわ目立つのが大田原さんだ。「教官からはまだまだセンスがないと、しかられます」。一人前の警察官をめざし、今年4月に入校したばかりだ。 宮崎県都城市出身。都城工業高校の3年生だった2005年夏、ノーヒットノーランを達成するなど宮崎大会屈指の左腕として注目を集めた。その年の秋の高校生ドラフトで、ホークスから4位指名を受け、松田宣浩選手や本多雄一選手らと一緒に入団した。 しかしプロの壁は厚かった。2年目の07年、2軍で5勝をあげて1軍への道が見え始めた矢先、肩のけがに見舞われた。痛み止めを打ちながらプレーを続けたが完治せず、12年に退団。「やりきった気持ちもあった」と現役引退を決めた。 引退後は地元に戻り、宮崎市内… |
元ホークス投手、第二の舞台は警察官 年下同期と訓練中
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