Jパワーと関西電力は13日、英国沖で開発が進む、世界最大級の洋上風力発電事業に出資すると発表した。出資額は非公表だが、両社で1千億円程度とみられる。
世界初「浮かぶ」風力発電所が稼働 英スコットランド沖
海に浮かべた風車で発電、環境相は前向き 長崎・五島
ドイツの電力大手「イノジーSE」が持つ、開発のための子会社の株式をJパワーが25%、関電が16%取得する。総事業費は約3千億円。英国の北海洋上に風車90基を建設し、2021年の稼働をめざす。合計出力は86万キロワットという。つくった電気は、英国の固定価格買い取り制度により、電力会社が15年間買い取るしくみだ。
両社を含む日本の電力大手が海外の洋上風力発電に出資するのは初めて。関電は秋田県沖、Jパワーは北九州市沖でそれぞれ洋上風力発電を計画している。両社は、洋上風力発電で世界3位のシェアを持つイノジーSEの事業に参画することで、ノウハウを吸収したい考えだ。(西尾邦明)