北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(59)=新潟県佐渡市=、地村保志さん(63)、富貴恵さん(63)夫妻=福井県小浜市=が17日、新潟県佐渡市の小木みなと公園で、拉致問題の早期解決を訴える署名活動を行った。3人が一緒に署名を呼びかけるのは初めてという。3人は「拉致被害者の救出に協力を、署名活動に協力をしてください」などと訴えた。
3人は1978年夏にそれぞれ拉致され、今年で40年を迎えた。曽我さんと一緒に拉致された母親ミヨシさん(当時46)の消息はいまだに分かっていない。
署名は、佐渡市の音楽と芸能の祭典「アース・セレブレーション」に合わせて実施。「曽我さん母娘を救う会」と「北朝鮮に拉致された日本人を救う福井の会」を加えた総勢約30人で、来場者らに署名を呼びかけた。
曽我さんは報道陣の取材に「拉致被害者が連携し活動できるのはありがたい。帰国から16年になるが、色々あった。大好きな夫も亡くした。早く拉致被害者が帰国できるようがんばりたい」と話した。地村保志さんは「署名をたくさんいただいた。みなさんの協力で拉致問題を解決したい」と話した。(原裕司)