9月24日に閉館する東京・六本木の「スヌーピーミュージアム」が2019年秋、町田市に移転して、リニューアルオープンすることが決まった。場所は建設中の大型商業施設「南町田グランベリーパーク」(同市鶴間3丁目)の中。運営事業者によると、広さは現在の約2倍で、原画などの展示品を増やすことを今後、検討するという。
ミュージアムは、スヌーピーファンの「聖地」と言われるチャールズ・M・シュルツ美術館(米カリフォルニア州)の世界唯一の分館として期間限定で16年4月、六本木でオープンした。スヌーピーやチャーリー・ブラウンで知られるアメリカの新聞漫画「ピーナッツ」の原画やビンテージグッズなど200点以上を展示。ファンからは閉館を惜しむ声があがっていた。
約200店舗を収容予定のパークは田園都市線の南町田駅(南町田グランベリーパーク駅に改称予定)と直結。ミュージアムは私設図書館や児童館、ワークショップスペースを備えたエリアにできる。延べ床面積は約2600平方メートルで、オリジナルメニューが楽しめるカフェ(約200平方メートル)も併設。近隣の学校と連携して子どもたちを招き、原画を教材とした英語教育にも力を入れるという。
スヌーピーミュージアムPR事務局の担当者は「パークの中心的存在として文化交流を促進しながら、市内外、海外からのお客さんにも来てもらい、地域に貢献したい」と話している。(金山隆之介)