日用品で動物などを制作する「造りもん」で知られる、熊本県高森町の風鎮祭で18日、祭りのハイライトのひとつ「山引き」があった。たわしやザル、おわんなどを使って形作った動物や昆虫などを街中に引き回してお披露目し、沿道の人たちは趣向を凝らした作品に感嘆の声を上げ、写真や動画に収めていた。 祭りは、台風などから農作物を守り五穀豊穣(ほうじょう)となるよう高森阿蘇神社に祈願するもので、宝暦2(1752)年に始まったと伝えられる。造りもんは、町の商人たちが農家の人たちを楽しませようと始めたと言われ、各家庭の日常の生活で使っているものを持ち寄って制作する。祭りの後は解体してまた使用するため、穴を開けたり傷つけたりしないでつなぎとめる技術が必要とされる。 今年は各町内で制作した10作品が登場。ザルで胴体を、ちょうちんの脚で尻尾や背を、植木鉢の受け皿で大きな赤い舌を表現した下町中組の「ティラノザウルス」が審査で特賞となった。数多くのたわしをつなげて毛並みを表現した「柴犬」、たくさんのうちわで耳をつくった「ダンボ」なども登場した。 祭りのあった17日と18日の夜には、町の各所に舞台を引いて回って演じる「にわか」の熱演が繰り広げられた。滑稽な衣装やしぐさに観客は大笑いし、最後に気の利いたオチが披露されると大きな拍手を送っていた。(後藤たづ子) |
熊本・高森で風鎮祭 「造りもん」の恐竜や動物お披露目
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