大型船によるサンマ漁が20日始まり、本格的なサンマの季節がやってきた。国の研究機関は、極端に不漁だった昨年より上向くものの、今年も低調な傾向が続くと予測する。日本の漁船は、遠く離れた公海での漁に活路を見いだす一方、政府は国際的な漁獲規制のルールづくりを急ぐ。
サンマ漁は小さな船から順番に解禁され、20日から大型船が出港した。北海道根室市の花咲港には20日、先に解禁された中型船15隻の計約216トンが水揚げされた。花咲市場の競りでは1キロあたり最高1328円の値が付いた。
「今年は今のところ、空で戻った船はいない。昨年よりは水揚げが良くなると期待している」。大型船1隻と中型船2隻で操業する飯作(はんさく)水産(根室市)の飯作鶴幸(つるゆき)社長は話す。
サンマは北太平洋を回遊し、夏から秋にかけて産卵のために日本の沿岸を南下する。秋の味覚と言われるのはこのためだ。だが、近年は日本沿岸で不漁が続いている。
飯作社長によると、20日時点…