鹿児島県・屋久島にある樹齢数千年の縄文杉の幹や枝葉を、1万5千個の小さなブロックで表現した作品が、世界遺産をレゴブロックで作った鹿児島市での企画展で展示されている。ほかにロシアのクレムリンやエジプトのピラミッドなどの26作品が並び、世界遺産の魅力を紹介している。9月2日まで。
県歴史資料センター黎明館で開催中の「PIECE OF PEACE」は、世界遺産に興味を持ってもらおうとレゴジャパンなどが企画。2003年から続く企画展で、これまで国内外の約60カ所で開催、延べ300万人が来場した。
鹿児島での初開催にあたり、冒険家で写真家の石川直樹さんが撮影した写真をもとに、大阪の「レゴ職人」なかやまかんなさんが40日間かけて、高さ120センチの縄文杉を完成させた。
「縄文杉の荘厳なたたずまいを感じられる配置にした」という、なかやまさん。幹や枝に着生したナナカマドなどの植物は、特殊なパーツを使って異なる質感を表現したという。
屋久杉の輪切りや石川さんが撮影した原生林の写真なども展示し、ブロックの縄文杉とともに悠久の森の魅力を伝えている。
開館時間は午前9時~午後6時。入場料は高校生以上1千円、小中学生600円、3歳~小学生未満300円。問い合わせはMBC事業部(099・254・7112)へ。(屋久島通信員・武田剛)