運動中にアスリートの肉離れが起きやすくなる遺伝子の型を、順天堂大学の福典之准教授や熊谷仁研究員らの研究チームが見つけたと発表した。ストレッチや食事などで肉離れを効果的に予防することにつながる成果という。米スポーツ医学会雑誌の電子版に掲載された。
チームはサッカーや陸上、バスケットボールなどの競技で全国大会レベルの選手1311人の遺伝子と、肉離れの診断暦を調査した。エストロゲンという女性ホルモンに関する遺伝子が特定の型の場合、肉離れの発症リスクが高いことがわかった。
エストロゲンに関する遺伝子にはTT、TC、CCの3タイプがある。肉離れの発症リスクはTTを持つ人が最も高く、TCに比べ3割、CCに比べ約5割高かった。筋肉に超音波をあてて軟らかさを調べると、TTを持つ人の筋肉はほかに比べて硬かったという。
海外の研究によると、2016…